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2023/6/30

ZEHとはどんな住宅?メリットや補助金などを徹底解説

電気料金の値上げが話題となる中、光熱費が抑えられる住まいとしてZEHが注目を集めています。ZEHはその高い省エネ性能から、国が2030年までに新築住宅の標準的な性能にすることを目指しています。これから住まいを建てる方に、ZEHはぜひ検討をおすすめしたい住まいです。

今回は注文住宅を検討している方に向けて、ZEHとはどんな住宅か、メリット、補助金などについても解説します。

ZEHとはどんな住まい?

ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(Net Zero Energy House)」の略称です。家で使うエネルギーの消費量を抑え、さらに太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電設備で電気を作り出し、差し引きで住まいの消費エネルギーをゼロにすることを目指します。

ZEHで得られる5つのメリット

ZEHに暮らすことで得られるメリットには、主に次の5つがあります。

①光熱費が削減できる

ZEHは断熱性能の高い窓や断熱材を使い、夏の暑さや冬の寒さが家の中に入りにくくした住まいです。このため冷暖房で使うエネルギーが少なくて済み、光熱費を大幅に削減することができます。

例えば国土交通省の資料によると、2025年に義務化を控える断熱性能の「省エネ基準」適合の住まいは、年間光熱費が222,317円。一方のZEHは年間光熱費が159,362円と、およそ63,000円も出費を抑えられるとしています。※温暖地(東京23区)の場合

②家中が快適な温度になる

断熱性能の高いZEHは、冷暖房で快適な温度にした熱が外へ逃げにくくなります。そのおかげで家全体に冷暖房が行き渡りやすく、場所による温度差が生まれにくいというメリットが生まれます。

これにより従来の断熱性能の住まいで起きていた、暖房された暖かい部屋から寒い脱衣室などへ移動したときの急激な血圧の変化で起きる、ヒートショックも防止できます。

③災害などによる停電時も電気が使える

ZEHは太陽光発電を備えているため、自然災害などによる停電が起きたときでも発電した電気を使うことができます。使える電力量に上限はありますが、テレビで災害の情報を得たり、スマホを充電したり、湯沸かしポットでお湯を沸かしたりできます。

④住宅ローン控除の優遇が受けられる

住宅ローンを借りて家を建てると所得税などが控除される「住宅ローン控除」において、ZEHは優遇措置が設けられています。

住宅ローン控除の対象となる借入限度額が、従来の断熱性能の住まいや、国の定める省エネ基準の住まいより多く設定されているのです。このためZEHは従来の住まいなどより、多くの控除が受けられる可能性があります。

⑤地球温暖化防止に貢献できる

近年は地球温暖化を防ぐ取り組みが各国で行われています。CO2を排出する火力発電が中心の日本では、電気を使う量を減らすことで地球温暖化防止に貢献しようとしています。電力会社から購入する電気を減らすZEHに住むことは、地球環境の保全にもつながるのです。

ZEHを建てるための3つの要素

ZEHを建てるためには、次の3つの要素を備えた住まいにする必要があります。

断熱

ZEHは熱を通しにくい窓や断熱材で家を囲み、家の中で冷暖房をした快適な熱が外へ逃げない、高い断熱性能を持つ住まいにします。これにより住まいが少ないエネルギーで快適な温熱環境になり、光熱費を削減できるようになります。

省エネ

ZEHではエネルギー効率の良いエアコンや給湯器、消費電力の少ないLED照明などを備え、使うエネルギーを抑えます。特に給湯と暖房は家で使うエネルギーの多くを消費するため、これらに使う設備を省エネ性能の高いものにすると、光熱費の削減効果が高まります。

創エネ

太陽光発電などのような、再生可能エネルギーを使って発電する創エネ設備もZEHには必要です。自宅で使うエネルギーをできるだけ創エネ設備でまかない、さらに余剰電力を電力会社に売ることで、大きな光熱費削減効果を生み出します。

ZEHに利用できる補助金

国ではZEHの普及を推進するため、次のような補助金制度を用意しています。

戸建住宅ZEH化等支援事業

戸建住宅ZEH化等支援事業では条件を満たすZEHに対し、一戸あたり55万円の補助金を交付します。年に数回の公募期間を設け、先着順に申請が受け付けられます。

こどもエコすまい支援事業

こどもエコ住まい支援事業では、子育て世帯や若夫婦世帯が省エネ性能の高い住まいを取得することを支援します。以下の条件に該当する世帯がZEHなどを建てると、一戸あたり100万円の補助金を受けられます。※戸建住宅ZEH化等支援事業との併用はできません。
子育て世帯 2022年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯
若夫婦世帯 申請時点において夫婦であり、2022年4月1日時点でいずれかが39歳以下の世帯

クレバリーホーム徳島店のZEH普及率目標

クレバリーホーム徳島店では、2025年までにZEHの供給戸数を全体の50%以上にすることを目指します。

ZEH普及率目標
2023年 5%
2024年 15%
2025年 50%

まとめ

ZEHは家で使うエネルギーと太陽光発電などで作るエネルギーの差し引きで、エネルギー消費費をゼロに近づける住宅です。1年を通じて快適な室温で過ごすことができ、ヒートショックの防止や停電しても電気が使えるなど、多くのメリットがあります。

クレバリーホームでは高い省エネ性能を持ち、さらに使いやすくデザインもおしゃれなZEHをご提案しています。家計に優しく温暖化防止にも貢献するエコな住まいをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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