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2023/10/24

ペアローンとは?住宅ローンでペアローンを組むメリット、デメリットを解説

こんにちは、クレバリーホーム徳島店です。

夫婦で借り入れする住宅ローンと言えば「ペアローン」。
共働きのご夫婦が住宅ローンを組むときに、ペアローンを利用したいとご相談を受けることがあります。
そこで今回は、ペアローンの特徴とともにメリットやデメリットを解説します。

●ペアローンとは?

ペアローンとは、夫婦や親子など一定の収入のある同居親族と一緒に契約するローンのことです。
ペアローンでは、一緒に契約した相手同士が連帯保証人となります。
住宅ローンには、ペアローンとよく似た「収入合算」という仕組みがあります。
収入合算とは、住宅ローンの申込者の収入に、一定の収入のある親族の収入を合算して住宅ローンを申し込む方法です。
収入合算は住宅ローンの融資額が上がるなどのメリットがありますが、契約者は申込者のみとなります。
一方、ペアローンは住宅ローンを組んだすべての人が契約者となります。

●ペアローンのメリット

ペアローンは、夫婦や親子でローンを組むことで借入額を増やせるメリットがあります。
契約者ふたり分の年収額で、ローンで借入できる金額を決められるためです。
ペアローンは、契約者がふたりになるためそれぞれの名義ごとで住宅ローン控除を受けられます。
ひとりで住宅ローンを組むよりも、高い節税効果が期待できるのもメリットです。
また、それぞれの契約ごとに返済方法を変えられるため「収入が大きいほうを固定金利の長期型で、ゆとりを持って返済する」「収入が少ない方は変動金利の短期型で早めに返済する」といったこともできます。

●ペアローンのデメリット

ペアローンを利用するとさまざまなメリットが得られる一方、デメリットもあります。

ペアローンでは契約者がふたりになることで、以下のようなデメリットが発生します。
・住宅ローンの借入時の事務手数料や諸経費が2倍になる
・住宅ローン控除の確定申告がそれぞれ必要
・団信の適用となるのが契約者のみ

住宅ローンの借入時の手数料は契約者分発生するため、ペアローンにすることで手数料や諸経費が2倍になってしまいます。
また、住宅ローン控除がそれぞれで受けられる分、確定申告も2人分必要です。

住宅ローンは契約者が死亡したときに残債を保険で支払える「団体信用生命保険(団信)」に加入しますが、ペアローンの場合は契約者それぞれで団信に加入します。
万が一返済中に夫または妻が死亡した場合、団信の適用となる住宅ローンの残債は死亡した夫または妻の分のみです。
片方の契約者のローンはそのまま残る点に注意しましょう。

ほかにも、ペアローンを組んで離婚すると後の手続きがやや面倒になる、といったデメリットがあります。
特にペアローンを契約中に離婚し、残った住宅を売却して利益が出ずにローンの残債が出た場合、注意が必要です。
住宅ローン残債のある住宅は、担保にあたる「抵当権」を外すことができません。
抵当権の残っている家は売却できないため、ペアローン残債分を何らかの方法で一括返済するか、住宅は売却せず離婚後もペアローンの返済をしながら住み続ける、などの対応が必要です。

ペアローンは、契約者それぞれで継続して返済できることを前提に組みます。
病気などで休業を余儀なくされた、失業した、妻が妊娠や出産で退職した、育休中など、片方の収入が減ったり、なくなったりした場合、月々の住宅ローン返済が難しくなることがあります。

住宅ローンをペアローンで組むことは、メリットもあればデメリットもあります。
目先のメリットだけでなく、長期的に返済できるかどうかを踏まえて利用を検討しましょう。

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