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2025/4/29

注文住宅を安く建てる方法は?コスト節約のコツを土地選び・家づくり・その他で解説|注意点も紹介

注文住宅を建てるにあたって、できれば費用を安く抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、初期費用を抑えることばかり考えていると、住まいの安全性や快適性が損なわれたり、将来のランニングコストが高くなったりして、後悔を生む恐れがあります。

この記事では、注文住宅を安く建てるのに有効な方法を具体的に解説するとともに、後悔せずにコストダウンを実現するためのポイントも紹介します。満足度の高い理想の住まいを、高いコストパフォーマンスで実現したい方は必見です。

【注文住宅を安く建てる方法】土地選びのコストを安くするコツ4選

土地なしで注文住宅を建てる場合、まずは土地を購入しなければなりません。土地代を安くするのに効果的な4つのコツを紹介します。

(1)余計な工事費用が不要な土地を選ぶ

土地代を抑えたいなら、造成済みで地盤の安定した土地を選ぶようにしましょう。こうした土地は、あらためて地盤改良や擁壁工事を行う必要がないため、余計な工事費用を負担せずにすみます。

また、水道、ガス、電気といったインフラが整備されているかも確認しておきたいところです。インフラが未整備の場合、インフラの引き込み工事が必要となり、予算が膨らむ原因になります。土地に関する費用を抑えたいなら、土地単体の価格だけでなく、追加工事費も含めた総額で比較検討しましょう。

(2)エリアを広げて考える

希望エリアで土地を探すと予算オーバーになりそうなら、周辺エリアまで対象を広げて検討することをおすすめします。特に、車での移動がメインの場合、公共交通機関の利便性にこだわりすぎる必要はありません。最寄り駅から距離のある郊外まで検討エリアを広げれば、土地相場が大幅に下がるケースもあります。

反対に、電車やバスでの通勤・通学がメインの場合、多少費用がかかっても、利便性の高いエリアで探したほうが賢明です。土地価格以外の部分でコストダウンできないか検討すべきでしょう。

(3)仲介手数料のかからない土地を選ぶ

土地購入時にかかる諸費用のなかでも金額が大きいのが、不動産会社へ支払う仲介手数料です。
仲介手数料は、土地売買を仲介した不動産会社に対する成果報酬です。そのため、住宅会社が販売する建築条件付き土地など、不動産会社を介さずに売主から直接土地を購入する場合は、支払う必要がありません。

なお、個人の売主から土地を直接購入するケースではリスクを伴うことがあるので、契約内容やトラブル防止策を事前に確認しておく必要があります。素人では判断しづらいため、弁護士などの専門家に相談するとよいでしょう。

(4)繁忙期を避けて購入する

土地購入のタイミングも価格に影響を与えます。土地代を少しでも抑えたいなら、不動産市場が盛り上がる1~3月の繁忙期の取引はできるだけ避け、売買が比較的落ち着いている時期に購入するのがおすすめです。

特に、7~8月や11~12月は閑散期にあたるため、比較的リーズナブルに土地を購入できる可能性があります。また、売主側に早く売りたい理由がある場合などは、さらなる値引きも期待できる時期です。

土地探しの時間に余裕がないと、たとえ高値でも買わざるを得なくなる可能性があるため、余裕のあるスケジューリングを意識しましょう。

【注文住宅を安く建てる方法】建物のコストを安くするコツ7選

注文住宅を建てるのにかかる費用で、もっとも大きな割合を占めるのが建物の建築費用です。住宅建築のコストを抑えるには、次に挙げる7つのコツがあります。

(1)建物の形状をシンプルにする

建物を正方形や長方形などのシンプルな形状にすることで、建材や施工にかかる費用を削減できます。反対に、凹凸の多い複雑な形状にすると、外壁や屋根の面積が増加し、材料費も工事費も高額になりがちです。

ちなみに、シンプルな形状の建物は耐震性が高まる傾向にあるため、地震対策としても有効。耐震性を高める追加工事が不要になることで、さらなるコストダウンを図れる可能性があります。

また、外壁塗装や屋根塗装の施工面積が少なくなるので、将来的なメンテナンス費用を抑えられるメリットもあります。

(2)無駄なスペースを削減して床面積を小さくする

建築費は一般的に「坪単価×床面積」で決まるため、床面積を必要最小限に抑えることが、費用を安くするための有効な手段となります。

具体的には、廊下をなるべく少なくしたり、家族構成やライフスタイルに適した部屋数にしたりするのが効果的です。加えて、デッドスペースを収納スペースに活用すれば、収納量を確保するために面積を広げる必要がなくなります。

(3)標準仕様を賢く活用する

注文住宅を予算内で建てるには、住宅会社が提供する標準仕様を最大限に活かすことが重要です。標準仕様は、会社が効率的に設計・建築できる規格に沿っているため、人件費や材料費を抑えられ、結果的に建築費用もリーズナブルになります。

標準仕様は、多くの場合、基本的な設備や内装材で構成されています。そのため、細部にこだわりすぎなければ、十分に満足できる家づくりが可能です。標準仕様をベースに考え、本当にこだわりたい部分にのみオプションを追加するなど、優先順位をつけて予算配分を工夫すると良いでしょう。

なお、住宅会社や工務店によって標準仕様の内容が異なるので、複数社を比較し、自分たちに合った仕様を提供している会社を選ぶことも大切です。

(4)水回りを集約する

水回りを1箇所に集約すること、配管工事の手間が省けるため、工事費用の削減につながります。キッチン、トイレ、浴室、洗面所は、できるだけ近い場所に配置しましょう。水回りの集約は、家事動線を効率化し、日々の生活を快適にするという機能面でのメリットもあります。

さらにコストを抑えたい場合は、水回りを1階にまとめるのがおすすめです。2階への配管工事が不要になり、費用を削減できます。

ただし、2階建ての場合、トイレや洗面所が1箇所しかないと、家族が利用する際に混み合う可能性があります。コストと利便性のバランスを考慮しながら、間取りを慎重に検討しましょう。

(5)窓やドアの数を絞り込む

窓やドアの数を必要最小限に抑えることで、建築コストを削減できます。例えば、パントリーや収納スペースを扉のないオープンタイプにすれば、ドアの設置費用を節約可能です。

窓については、サイズや配置を工夫することで、数を減らしつつも採光や通風を確保できます。大きな窓は高価になるため、費用を抑えるなら標準サイズの窓を効果的に配置するのがおすすめです。

(6)設備のグレードを見直す

キッチンや浴室などの住宅設備のグレードを見直すことも、コストダウンにつながります。高機能な設備は魅力的ですが、すべての機能が必要とは限りません。新築時に魅力的と感じた機能でも、実際に住み始めるとほとんど使わなかったというケースも多くあります。

標準グレードの製品でも、日常生活に必要な機能は十分に備わっています。不必要に高グレードな製品を選ぶのは避けましょう。

必要な機能や性能を事前に整理し、メーカーのショールームなどで実物を確認した上で、最適なグレードの製品を選ぶのが賢明です。

(7)後から追加可能な設備は見送る

後から設置できる設備は、実際に生活を始めてから、必要性を判断し、導入を検討するのも一つの方法です。

例えば、外構周りのオプション工事や食洗機などは、建築時に必ずしも設置する必要はありません。暮らし始めてから本当に必要だと感じたときに、あらためて設置を検討しても十分間に合います。後付けにすると、ライフスタイルの変化に合わせて、その時々の最新設備を導入できるメリットもあります。

外構工事は、DIYで整備するのもおすすめです。工事費用を節約できるだけでなく、家への愛着も深まります。

【注文住宅を安く建てる方法】建築費以外のコストを安くするコツ5選

注文住宅を建てるのにかかる費用は、土地代と建築費用だけではありません。ここでは、それ以外のコストを安く抑えるための5つのコツをご紹介します。

(1)希望の設備が標準仕様に含まれる住宅会社を選ぶ

住宅会社選びにおいて、標準仕様の内容は予算に大きく影響します。標準仕様とは、住宅会社や工務店が独自に定める、基本となる住宅の規格や仕様のことです。

希望する設備や仕様が標準仕様に含まれていれば、追加費用をかけずにすみ、全体のコストダウンにつながります。オプション追加は割高になる傾向があるため、標準仕様でどこまで対応できるか、あらかじめ確認しておくことが重要です。

複数の住宅会社の標準仕様を比較検討し、希望条件をできるだけ満たせる会社を選びましょう。標準仕様と価格のバランスが良い会社を選ぶことで、費用を抑えつつ、理想の住まいを実現しやすくなります。

(2)優先順位を整理して打ち合わせ回数を減らす

注文住宅の打ち合わせ回数は、費用に影響する場合があります。住宅会社によっては、打ち合わせ回数に上限があり、超過すると追加費用が発生するケースもあるためです。

担当者との打ち合わせ回数を減らすには、事前に希望を整理し、優先順位を明確にしておくのがポイントです。家族でしっかりと話し合い、間取り、デザイン、設備や機能について意見をまとめておきましょう。家族の意見が一致していれば、毎回の打ち合わせを効率的に進めることができます。

また、確認事項をリスト化しておくことも効果的です。毎回リストに沿って確認することで、希望の伝え漏れを防ぎ、コスト削減と満足度の向上につながります。

(3)火災保険を比較検討して安いものを選ぶ

住宅ローンを組むとき、火災保険への加入を求められます。火災保険は最長5年契約が可能で、単年よりも5年一括で契約したほうが、1年あたりの保険料を抑えられます。

このとき、住宅会社や金融機関の指定する保険会社にこだわらず、複数の保険会社を比較検討することで費用を節約できる可能性があります。補償内容と保険料のバランスを考慮し、自身のニーズに合ったプランを選びましょう。

不要なオプションを省くことで保険料が下がるため、必要な補償内容を慎重に検討し、適切な補償範囲を見極めることが重要です。

(4)住宅ローンを比較検討して低金利のものを選ぶ

住宅ローンの選択は、長期的なコスト削減に大きく影響します。借入金利や条件を比較し、返済負担の少ない商品を選びましょう。

住宅ローンは借入額が大きいため、金利や手数料のわずかな差が、月々の返済額や総返済額に大きな違いをもたらします。返済期間やプランごとのシミュレーションを行い、自身の経済状況やライフプランに最適なローンを選びましょう。

選択に迷うときは、ファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談するのも有効です。

(5)できることはDIYする

可能な範囲でDIYを取り入れることで、注文住宅の建築費用を抑えられます。例えば、棚の設置や壁の塗装、庭づくりなどは比較的簡単な作業です。DIYに不安がある場合は、住宅会社に相談し、施主支給を検討する方法もあります。

施主支給とは、自身で発注した商品を現場に納品し、住宅会社に施工してもらう方法です。照明器具、タオル掛け、トイレットペーパーホルダーなど、住宅性能や強度に影響を与えないインテリア用品であれば、施主支給により材料費を抑えられる可能性があります。DIYも施主支給も自由度が高いため、自分たちのこだわりを重視する方にもおすすめです。

ただし、施主支給の可否は会社によって異なるため、事前に対応の可否や範囲を確認しておくとよいでしょう。

注文住宅のコストダウンを考える際の注意点

注文住宅を安く建てるにはさまざまな方法があります。しかし、住宅性能や将来のランニングコストを軽視すると、結果的に損をする可能性があります。ここでは、コストダウンで失敗しないための注意点について解説します。

必要最低限の住宅性能は確保する

耐震性、断熱性、気密性といった住宅性能に関わる部分は、コスト削減の対象から外しましょう。これらの住宅性能を疎かにすると、マイホームの安全性や快適性が失われてしまいます。

また、住宅性能は資産価値や、税制優遇・補助金の扱いにも関わります。近年は、省エネ住宅に対する税制優遇や補助金が手厚く設定される傾向にあるため、断熱性や気密性を高めることで、税負担や建築費用負担が軽減されるケースもあるでしょう。

住み始めてから後悔しないためにも、住宅性能に関わる部分をコストカットすることはできるだけ避けたほうが無難です。

住み始めてからのランニングコストも考える

コストダウンを図るにあたっては、建築時の初期費用だけでなく、住み始めてからのランニングコストを考慮することも重要です。初期費用のコストダウンばかりを意識して、建材や設備をグレードの低いものにすると、耐久性や省エネ性が低くなり、維持費やメンテナンス費、光熱費などの負担がかえって重くなる恐れがあります。

初期費用が多少高くなっても、グレードの高いものを選んだほうが、長い目で見れば経済的というケースも少なくありません。例えば、外壁や屋根に耐久性の高い素材を採用することで、メンテナンスの頻度を減らすことができ、長期的なメンテナンス費用を削減できるといった具合です。

また、省エネ性能の高い空調設備・給湯設備、断熱性の高い窓やドアは、標準的なものに比べて高価ですが、採用することでエネルギー消費を大きく抑えられます。その結果、夏場や冬場の光熱費を節約できる可能性があります。

注文住宅を建てる際は、目先のコストカットばかりに気を取られず、ライフサイクルコスト全体を考えて、総合的にお得になる選択をしましょう。

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ライフスタイルの変化に対応できるか確認する

建築費のコストダウンばかりを考えて、柔軟性のない設計にすることはおすすめできません。後から変更できる余地のない間取りだと、将来の家族構成やライフスタイルの変化に対応できないからです。場合によっては、大規模なリノベーションや住み替えを行わなければならず、大きな費用負担が発生するかもしれません。

初期費用を節約したい場合でも、子どもの成長や独立、老後の生活など、将来の変化をイメージして間取りや設備を検討しましょう。

例えば、可変性のある間仕切り壁や多用途のフリールームを設けておくと、子どもの成長や独立に合わせて、空間をフレキシブルに変えられます。老後の生活を視野に入れるなら、新築当初から、バリアフリーを意識した設計にするのがおすすめです。

フレキシブルな設計は、通常の設計よりもお金がかかるかもしれません。しかし、将来のリフォーム費用を抑えられることを踏まえれば、長い目で見てお得になるといえるでしょう。

建築費は坪単価だけで判断しない

新築住宅を検討する際、「坪単価」は建築費の目安として重要な指標となります。しかし、坪単価だけで判断してしまうのは危険です。なぜなら、坪単価は基本的に本体工事費のみを示しており、付帯工事費が含まれていない場合が多いからです。

「ローコスト住宅」を謳う住宅会社に依頼したものの、実際には付帯工事費が予想以上に高額となり、結果的に割高になってしまった、というケースも少なくありません。複数社から見積もりを取って比較する際は、坪単価だけでなく、付帯工事費も含めたトータル費用で検討することが重要です。

また、本体工事費に含まれる内容は会社によって異なります。見積もりの詳細な内訳を確認し、含まれるメニューや標準仕様とコストのバランスを比較することで、本当にコストパフォーマンスの良い住宅会社を選ぶことができます。これにより、満足度の高い家づくりとコストダウンを両立させることができるでしょう。

徳島で、高品質かつランニングコストを抑えた注文住宅を建てるならクレバリーホーム徳島店へ!

注文住宅を建てる費用を安くする方法は数多くありますが、耐震性や断熱性などの住宅性能には、しっかりと予算をかけることが大切です。また、住み始めてからの費用負担が重くならないよう、初期費用とランニングコストのバランスを考慮し、コストカットする箇所を見極めましょう。

外壁タイルを標準仕様とするクレバリーホームでは、建物にかかるランニングコストのなかで大きな割合を占める外壁塗装が不要です。タイルは汚れや傷がつきにくく、日々のメンテナンスもほとんど必要ありません。

さらに、高断熱・高気密で高い耐震性を誇り、品質と価格のバランスが取れた、コストパフォーマンスに優れた家づくりを実現します。

徳島でも、長期的な視点で見てお得な、高品質な住まいづくりが広まっています。将来にわたって費用を抑えながら、安全で快適な注文住宅を建てたい方は、クレバリーホーム徳島店にご相談ください。

▼お問合せ・来場予約はこちら▼
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