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2025/8/28

注文住宅で後悔しない間取りの決め方を解説!家づくりの手順とポイント、快適な暮らしをかなえた間取り実例も

せっかく注文住宅を建てるなら、家族みんなが快適に暮らせる理想の間取りを実現したいところ。しかし、自由設計となると「何から手をつければいいのか」「どうやって決めたら後悔しないのか」と不安を感じることもあるでしょう。

この記事では、注文住宅の間取りで後悔しないための決め方を、合計10ステップで順番に解説します。間取り決めにあたっての重要なポイントや人気の間取りアイデア、快適な暮らしをかなえた間取りの実例も紹介するので、ぜひ家づくりのヒントにしてください。

【準備の3ステップ】注文住宅の間取りの決め方と手順

理想の間取りをかなえるためには、事前にしっかり準備することが大切です。まずは「現状の把握」「要望の整理」「情報収集」という3つのステップで、家づくりの土台をしっかりと固めましょう。

(1)現在の住まいの不満点や改善点を洗い出す

自分たちのライフスタイルに合った間取りを実現するには、最初に現在の住まいへの不満点や改善点をリストアップすることが大切です。「収納が足りない」「キッチンが狭い」など、できるだけ具体的にポイントを挙げましょう。

さらに「なぜ不満なのか」という理由を深掘りします。例えば、朝の洗面所が混雑することに不満を感じている場合、その原因は「洗面台が一つしかない」ことにあるのかもしれません。このように不満の原因を明確にすれば、新しい家で採用すべき改善策が見えてきます

(2)家族の要望と将来のライフプランをまとめる

家族全員で理想の暮らしについて話し合い、それぞれの要望を出し合いましょう。「広いリビングがほしい」「趣味の書斎がほしい」など、要望をすべて出し終えたら、そのなかで「絶対に譲れないこと」と「実現できればいいなと思うこと」に分けて優先順位をつけます

また、現時点での暮らしやすさだけでなく、10年後、20年後といった将来の暮らし方の変化を見据える視点も重要です。子どもの成長や働き方の変化など、長期的なライフステージも踏まえて間取りを検討すると、長く快適に暮らせる家を実現しやすくなります。

(3)住宅会社の施工実例でアイデアを集める

理想のイメージを具体化するために、住宅会社のWEBサイトやSNS、カタログなどで、さまざまな間取り実例を見るのがおすすめです。家づくりの先輩たちから、リアルな暮らしのヒントを得ることができます。

そのなかで気に入るものがあったら、なぜ良いと感じたのかをメモしておきましょう。良いと思った理由を添えてアイデアをストックしておくと、プラン検討時、設計士に要望を的確に伝えられます

【具体検討の7ステップ】注文住宅の間取りの決め方と手順

準備段階で家づくりの方向性が定まったら、いよいよ間取りを具体的に検討するステップに進みます。ここでは、間取りの具体的な検討の手順について、ゾーニングからプランのブラッシュアップまで7つのステップで解説します。

(1)大まかなゾーニングを決める

ゾーニングとは、空間を用途ごとにエリア分けすることをいいます。まずは家全体を、家族全員で使う「パブリックゾーン(LDKなど)」と、個人で使う「プライベートゾーン(寝室など)」、水まわりなどの「サービスゾーン」などに分けて、大まかな配置を考えましょう。

特に、キッチン・洗面・浴室といった水まわりは給排水管の引き回しが必要になることから、1ヶ所に集約するのがおすすめです。集約することで配管にかかるコストを抑えられるうえ、家事動線がスムーズになります。

(2)生活動線を落とし込む

次は、具体的な「動線」を間取りに落とし込みます。朝の支度や帰宅時、家事をしているときなど、実際の生活シーンを想像しながら、家族の動きを間取り上でシミュレーションしてみましょう。

生活動線のうち、とりわけ暮らしに影響を与えるのが「家事動線」です。洗濯や掃除など、毎日の家事の動線がなるべくコンパクトになるよう計画することで、ストレスの少ない快適な住まいを実現できます。

(3)部屋数を決める

部屋数も間取りに影響を与える大きな要素です。現在の家族構成に加え、将来の人数の変化を想定するとともに、子ども部屋や書斎、客間の要・不要などを検討します。

とはいえ、将来の家族構成やライフスタイルの変化を正確に予想するのは難しいかもしれません。そのような場合、可変性のある間取りを取り入れるのがおすすめです。例えば、広い部屋を壁や家具で仕切れるように設計しておけば、そのまま1部屋として使い続けるのはもちろん、必要に応じて2部屋に分割して使うこともでき、ライフスタイルの変化へ柔軟に対応できるでしょう。

(4)リビングと水まわりの位置を決める

家の中心であるLDKの位置は、暮らしの快適性を大きく左右します。一般的に、LDKは日当たりの良い南側に配置するのが基本です。また、庭やウッドデッキに面していれば、外とのつながりを意識した間取りにすると、より広々と開放的な空間を演出できます。

また、水まわりは家事動線に大きく影響するため、キッチンとダイニングの位置関係や洗面室へのアクセスしやすさなど、他のスペースとの位置関係も十分に考慮して配置を決めましょう。

(5)収納計画を決める

収納で重要なのは、適材適所の計画を立てることです。「どこに・何を・どれだけ」収納するかをリストアップし、使う場所の近くにしまえるような計画を立てましょう。

靴やアウトドアグッズをしまえる玄関の土間収納や、夫婦の衣類をたっぷり収納できるウォークインクローゼットなど、適切な場所に適切な量の収納を配置することで、整理整頓しやすく、スッキリとした住まいを保ちやすくなります。

(6)概算見積もりを出してもらう

住宅会社と相談しながらプランを練り上げていきます。ある程度プランが固まったら概算見積もりを依頼し、予算内に収まっているかをチェックしましょう。

もし予算をオーバーしている場合は、準備段階で決めた「要望の優先順位」が判断基準として役立ちます。優先順位の低い項目から削っていくことで、予算の範囲内で満足度の高い住まいを実現しやすくなるはずです。

(7)間取りをブラッシュアップする

最終決定して本見積もりを出してもらう前に、プランをさらに磨き上げます。近年では、3DパースやVRで立体的に間取りを確認できる住宅会社も増えました。図面だけではわかりにくい空間の広がりや動線をイメージで確認し、必要に応じて間取りを調整しましょう。

この際、設計士など専門家の客観的なアドバイスも積極的に取り入れたいところです。プロの目線を取り入れれば、間取りの完成度を高められます。

注文住宅の間取りで後悔しない!7つの重要チェックポイント

自分たちにとって暮らしやすい間取りプランを考えたつもりでも、実際に生活を始めてみると「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースがあります。間取りに関する後悔を避けるためには、次の7つのポイントをチェックするとよいでしょう。

(1)生活動線はスムーズか

間取りの快適性は、動線の良し悪しで決まるといっても過言ではありません。朝の支度で家族がぶつからないか、洗濯動線は効率的かなど、間取り図上で繰り返しシミュレーションしましょう。

また、来客が多い場合、プライベート空間を見られずにゲストを案内できるか、という「来客動線」も気をつけたいポイントです。家族の動線とゲストの動線が交錯しない間取りになっているかをチェックしましょう。

(2)家具や家電の配置スペースは十分か

間取りに気を取られていると、家具や家電の配置スペースの確保が疎かになりがちです。新居に持って行く予定の手持ちの家具や購入予定の大型家電などのサイズを計測し、間取り図に落とし込んで場所を確保しておきましょう。

その際、設置スペースだけでなく、冷蔵庫やキャビネットなどの扉や引き出しを開けるためのスペースや、テーブル・ソファ周りの通路幅といった「余白」も考慮する必要があります。

(3)収納は適材適所になっているか

先述のとおり、収納は全体の量だけでなく、アイテムを使う場所の近くにしまえる「配置」が重要です。いくら大きなスペースがあっても、使う場所から遠ければ、不便で使い勝手の悪い収納になってしまうでしょう。

掃除機や日用品ストックなど、収納物をどこに置くかまで具体的に決めることで、本当に使いやすい収納をかなえられます。

(4)コンセントの数と位置は適切か

現代の暮らしにおいて電源は必要不可欠であり、コンセント不足は暮らしにくさに直結します。十分な数のコンセントを確保するため、間取り検討の時点で掃除機、スマホ充電、キッチン家電など、アイテムごとの利用シーンを具体的に想定しておきましょう。

家具の配置で隠れないか、将来の模様替えにも対応できるかといった視点も持って、数と位置を慎重に検討することが大切です。

(5)採光と風通しは確保されているか

室内に十分な自然光と風を取り込めるよう、季節や時間帯ごとの日の入り方を考慮し、窓の大きさや位置を決めましょう。夏の強い日差しを遮りつつ、寒い冬は積極的に日差しを取り込めるような庇や軒、オーニングの設計もおすすめです。

また、家全体の風の通り道を意識した窓の配置も重要なポイント。対角線上に窓を設けるなど、風が家の中を通り抜けるように計画することで、快適な室内環境を実現できます。

(6)家族間の生活音は響きにくいか

家族がお互いに気持ち良く暮らすためには、生活音への配慮も欠かせません。寝室の上下や隣にトイレ、浴室、LDKなどの音が出やすい部屋が配置されていないかを確認しましょう。

間取りの変更が難しい場合は、居室の入口を防音性の高いドアにしたり、壁に吸音材を入れたりするなど、建具や建材の工夫で対応できないかも要検討です。

(7)外部からの視線やプライバシーは守られるか

室内でリラックスして過ごすには、プライバシーをしっかり確保する必要があります。リビングや浴室の窓が、隣家の窓や道路から目に入る位置にきていないかを確認しましょう。

どうしても外部からの視線が入る場合には、窓の位置をずらす、すりガラスを採用するなどの方法が有効です。また、フェンスや植栽などの外構計画とセットでプライバシーを確保する方法もあります。

注文住宅で人気の高いおすすめ間取りアイデア

ここでは注文住宅で人気の高い、おすすめの間取りアイデアを6つ紹介します。ライフスタイルをイメージしながら、自分たちの住まいに採用したいものがないか、注目してご覧ください。

(1)家族がつながるリビング階段・吹き抜け

リビング内に階段を設ける「リビング階段」は、家族同士が顔を合わせる機会が自然と増え、コミュニケーションが生まれやすいと人気の間取りです。吹き抜けと組み合わせれば、明るく開放的なリビングをかなえられます。

ただし、冷暖房効率が下がる、音が響きやすいといった課題もあるため、住宅性能の高い家づくりと合わせて検討するのがおすすめです。

(2)在宅ワークも快適な書斎スペース

仕事や趣味に集中できる書斎やワークスペースも人気です。完全に独立した「個室」、リビングの一角などを利用した「オープンタイプ」、空間を緩やかに仕切る「半個室タイプ」といった種類があります。種類ごとのメリット・デメリットを比較し、ライフスタイルに適したタイプと配置を検討しましょう。

(3)成長に合わせて変化する子ども部屋

子ども部屋は、成長とともに使い方が変化していきます。お子様が小さいうちは遊び場として使うのがメインですが、思春期を迎えると個室をほしがるケースも多いでしょう。

こうした成長への対応策としておすすめなのが、1つの空間を壁や家具を使って2部屋に分けられるよう設計する、可変性のある間取りです。最初は1部屋をのびのびと使い、成長に合わせて間仕切りを入れてプライベート空間を作ります。将来の変化を見据え、可変性を持たせたプランにすることで、長期的に無駄なく空間を活用できます。

(4)洗濯が完結するランドリールーム

「洗う・干す・たたむ」という洗濯の作業を1ヶ所で完結できるランドリールームは、家事効率が大きく向上することから人気の間取りです。天候や時間を気にせず洗濯できるので、忙しい共働き世帯にもおすすめです。

ランドリールームに、家族全員の衣類を収納できるファミリークローゼットを併設・隣接すれば「しまう」作業まで1ヶ所で完結できるようになり、利便性がさらにアップします。

(5)暮らしが広がるアウトドアリビング

リビングとひと続きになったウッドデッキやテラスを、「アウトドアリビング」として活用する間取りも人気です。室内と屋外を一体的に使えるようになり、リビングに広がりと開放感をもたらします。

BBQや子どもの遊び場、カフェスペースなど多様な使い方ができる屋外空間は、暮らしの可能性を大きく広げる「第2のリビング」になるでしょう。

(6)愛車を守り趣味も楽しめるインナーガレージ

建物内部に組み込まれた「インナーガレージ」は、特に車好きの方から人気の間取りです。大切な愛車を雨風から守れるうえ、天候を問わず乗り降りや荷物の出し入れがスムーズにできて便利です。室内からガレージを眺められる設計も人気で、注文住宅ならではの楽しみ方といえるでしょう。

また、DIYやおうちキャンプなど、室内では難しい趣味のスペースとしても活用できるので、車好きでなくても暮らしの質がアップします。

快適な暮らしを実現!参考にしたい注文住宅の間取り成功実例5選

ここでは、クレバリーホームで快適な暮らしを実現した間取り実例を5つご紹介します。ぜひ間取り検討のヒントにしてください。

【実例1】動線と家族のつながりを大切にした間取り

【1階】
【2階】

こちらの住まいは、共働き世帯ということで効率的な動線を意識した間取りになっています。玄関からホールを通り、洗面所→脱衣所→ランドリールーム→キッチンをぐるりと回れる回遊動線を採用。忙しい朝や帰宅時も、複数の家事を並行してこなしやすい間取りです。

家族の中心となるリビングには、小上がりの畳コーナーや一段下がったダウンフロアなど、くつろげる工夫が満載です。リビング階段を上がった2階ホールにはワークスペースを設け、家族の気配を感じながら仕事や勉強ができる間取りになっています。

四季の景色と光や風が心地よい。自然を身近に家族時間を楽しむ住まい。

【実例2】子育てしながら趣味も充実する平屋の間取り

こちらは、ワンフロアで生活が完結する「平屋」のメリットを活かし、子育てのしやすい間取りを実現した事例です。玄関からシューズクロークとウォークインクローゼットまでひと続きになっているので、外出時や帰宅時の動線がスムーズ。ガレージからも直接出入りでき、雨の日の外出もストレスがありません。主寝室の奥の収納スペースは、ご主人の趣味部屋として活用しています。

リビング横の洋室はドアと窓を2つずつ設け、真ん中で2部屋に区切れるようになっているのがポイント。将来お子さんが増えても、それぞれの個室を確保できます。

20代で手に入れた、愛犬と快適に過ごせる平屋の暮らし 体験宿泊で見つけたアイデアもカタチに

石目調の大判タイルが上質さを創出。暮らしやすい平屋のガレージハウス。

【実例3】高台のバルコニーで自然の風を感じられる間取り

【1階】
【2階】
【R階】

続いて紹介するのは、大型犬を迎え入れたことをきっかけに注文住宅を建てた事例です。LDKに隣接して愛犬専用の部屋を設置するとともに、2WAY動線の玄関には大きなシューズクロークを設け、家族の靴と愛犬用の道具をたっぷり収納できるようにしています。

ホールには、洗面台とパウダーコーナーを2つずつ設けているのがポイント。朝の混雑する時間帯もストレスなく身支度ができます。屋上にある開放的なバルコニーは、アウトドアリビングとして重宝しそうです。

高級感のあるデザインが魅力 ホテルライクなゆとりの住まい。

【実例4】趣味に没頭できるインナーガレージのある間取り

【1階】
【2階】

こちらの事例の特徴は、何といっても広々としたインナーガレージです。リビングの大開口窓からいつでも車を眺められるようになっており、車好きのご夫婦にとっての理想の空間を実現しました。キッチン脇には、マンガ好きの奥様がこだわったというマンガコーナーを設置しています。

また、キッチンには広いカウンターを設置し、色が変えられる間接照明も設けました。夜には、夫婦2人だけのバーでゆったりとしたひとときを過ごせます。

ご夫妻のこだわりが詰まった空間で 趣味を心から満喫する暮らし。

【実例5】子育てにも在宅ワークにも配慮した間取り

【1階】
【2階】

最後に紹介するのは、子育てをしながら在宅ワークにも集中できる間取りの実例です。家族のつながりを大切にしたという間取りの特徴となっているのが、料理好きのご夫婦が2人で作業できるII型キッチン。回遊動線なので、お子さんの様子を見ながら2人でストレスなく料理ができます。

2階には、在宅ワークがメインの奥様が使う個室型ワークスペースを設置しました。LDKとフロアを分けることで、仕事に集中できる環境を実現しています。

キッチンを中心に家族がつながり、ともに日々の暮らしを楽しむ住まい。

理想的な間取りの注文住宅はクレバリーホーム徳島店までご相談を!

間取りプランの良し悪しによって、注文住宅の暮らしやすさは大きく変わります。今回紹介した10ステップにしたがって慎重に検討し、チェックポイントを意識しながらプランを決めていきましょう。その際、自分たちだけで決めるのではなく、設計士など専門家のアドバイスを取り入れることが成功への近道です。

クレバリーホーム徳島店なら、お客様の家族構成やライフスタイルに合わせたオーダーメイドの自由設計が可能。お客様のご要望を丁寧にヒアリングしながら、理想の住まいづくりを全力でサポートいたします。徳島で理想の間取りの注文住宅を実現したいなら、クレバリーホーム徳島店までぜひご相談ください。

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