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2025/10/30

注文住宅の収納のポイントとは?家づくりで後悔しないために押さえておきたい、収納のアイデアとおすすめ新築実例4選を紹介

「せっかく注文住宅を建てるなら、収納にこだわって、いつもすっきり片付いた理想の暮らしをかなえたいー」。多くの方が、家づくりにそんな夢を描いているのではないでしょうか。しかし、単に収納スペースをたくさん設けるだけでは、思わぬ後悔につながることも。

この記事では、そんな収納づくりの「よくある失敗」をひも解きながら、本当に使いやすい収納計画のヒントを分かりやすく紹介します。人気の間取りアイデア、場所別のポイント、徳島における建築実例まで、家づくりの参考になる情報が満載です。この記事を読んで、収納の使いやすいマイホームをかなえましょう!

注文住宅の収納でありがちな失敗と後悔しないための考え方

収納の使いやすい注文住宅にするためには、実際に注文住宅を新築した先輩たちの例から学ぶのが近道。収納計画には、広さや量だけにとらわれると見落としがちな、思わぬ落とし穴が潜んでいます。よくある失敗例から、快適な収納をかなえるためのコツを見ていきましょう。

【失敗例1】収納が足りない/多すぎる

収納スペースは広さも大切ですが、単に収納量を確保すればいいわけではありません。戸建て住宅の収納率(床面積に対する収納面積の割合)は12〜15%が目安といわれますが、この数字だけを頼りにするのは少し危険です。

なぜなら、ライフスタイルや家族構成によって、収納物の量や種類はまったく違うから。たとえ、上の目安どおりにスペースを確保したとしても、収納したいところにしまえなければ、収納不足と感じてしまうかもしれません。

必要な収納量を事前に確認する

収納計画の準備として、まずは新居で収納したい物をすべてリストアップしてみましょう。衣類、本、趣味の道具、季節用品など、カテゴリーごとに書き出せば、「どのような物をしまうのに、どんな種類の収納がどれくらい必要なのか」が明らかになります。

引越し時に買いそろえたい物や、反対に処分したい物もイメージしておきたいところ。新生活まで想定して考えれば、自分たちに最適な量の収納スペースを計画に盛り込めるでしょう。

【失敗例2】収納が遠くて使いづらい

夢だった大容量のウォークインクローゼットをつくったにもかかわらず、リビングや居室は散らかったまま…。こんな失敗も、注文住宅の収納計画でよくあります。多くの場合、アイテムの収納場所と実際に使う場所が離れていることが原因です。

いくら広い収納があっても、使うたびに遠い場所まで取りに行き、また戻しに行くのは面倒。その結果、よく使う物は出しっぱなしになり、便利なはずの収納はいつしか「開かずの間」になってしまうのです。

使用場所と収納を近くする

収納の使い勝手は動線計画で決まるといっても過言ではありません。「家族が家の中をどのように動き、どこで何を使うのか」をシミュレーションし、その流れに沿って収納を配置することで、驚くほど収納は使いやすくなります。

先ほどの例でいえば、リビングに日用品や子どものおもちゃなどをしまえるクローゼットを設け、ランドリールームや脱衣所のそばに衣服をしまえるウォークインクローゼットを配置するのがおすすめ。「使う場所から近い収納にしまう」という基本を徹底すれば、使いたいときにすぐ取り出し、使い終わったらさっとしまう流れを習慣化できるでしょう。

【失敗例3】収納の形状やスペースが使いづらい

収納の形状によっても、使い勝手の良し悪しは変わります。例えば、奥行きが深すぎるクローゼットは、奥に入れた物が見えにくいため、いつの間にか収納物の存在を忘れてしまうことも。棚の高さが中途半端で愛用している収納ケースや家電をしまえなかったり、アイテムと棚板の間に無駄な空間ができてしまったりするなどの失敗も起こりがちです。

しまいたいアイテムに合わせた設計にする

こうした失敗を防ぐには、収納したい物のサイズをあらかじめ測っておき、それに合わせて収納スペースをつくるのがおすすめです。掃除機など充電の必要な家電をしまう場所は、コンセントも一緒に設置しておくと使い勝手がよくなります。スーツケースのように、長年愛用している物については、専用の置き場所を用意してもいいかもしれませんね。

また、すべての収納を固定棚にするのではなく、収納物に合わせて棚板の高さを調節できる、可動棚を取り入れるのも便利。しまいたい物に合わせて柔軟に高さを変えられる収納があれば、新しく買ったアイテムの収納場所にも困らないでしょう。

【失敗例4】子どもが大きくなって収納が不足する

新築時には十分足りていた収納も、家族のライフステージが変化して足りなくなることがあります。よくあるのが子どもの成長に伴う収納不足です。子どもが学校に通い始めると、教科書や学用品、部活道具などをしまうスペースが必要になります。衣類のサイズも大きくなるので、収納スペースはどんどん圧迫されるでしょう。

ほかにも、子どもの独立や両親との同居などで家族構成が変われば、必要な収納の形や量も変わるはず。今の暮らしだけを基準に収納を考えていると、10年後、20年後の変化に対応できないかもしれません。

将来のライフスタイルの変化も見据えて計画する

この先も長く住み続けるつもりなら、収納計画にも長期的な視点を取り入れる必要があります。10年後、20年後のライフスタイルを想像しながら、その変化に対応できる収納を用意しましょう。

将来を見据えた収納計画で大切なのは、収納に余白を持たせておくこと。例えば、子ども部屋のクローゼットはあえてシンプルにつくり、成長に合わせて収納家具を買い足せるようにしておくと、成長段階ごとに必要な物を無駄なくしまえるようになります。将来子どもが独立したときも、収納のレイアウトを見直せば、使い方の選択肢が広がるでしょう。

注文住宅で暮らしを快適にする人気の収納間取りアイデアを紹介

ここからは、自由設計の注文住宅におすすめの、人気の収納を取り入れた間取りを紹介します。ライフスタイルに合った収納を組み合わせれば、いつでもすっきりと快適な住まいをかなえられるでしょう。

玄関周りが片付く「シューズクローク」

シューズクロークは、玄関からひと続きになっていて、靴を履いたまま出入りできる便利な収納スペースです。家族全員の靴だけでなく、ベビーカーやアウトドア用品、防災グッズなど、外で使うかさばる物をまとめてしまっておけます。中に、アウターを掛けられるハンガーパイプを設置しておけば、外出から帰宅したとき、花粉やホコリのついたアウターを室内に持ち込まずに済むので衛生的です。

来客が多い家庭では、シューズクロークをウォークスルータイプにする方法も。シューズクローク側の通路は家族専用にすれば、ゲストを迎える玄関はいつでもきれいな状態を保てます。

家事効率がアップする「ファミリークローゼット」

ファミリークローゼットは、家族全員の衣服をまとめてしまえる大容量のクローゼットです。ランドリースペースの近くにあると、洗濯物を「洗う→干す→たたむ→しまう」という一連の作業をその場で済ませられるため、毎日の家事負担がぐっと軽くなります。

スペースを広めに取っておけば、身支度や着替えもここでOK。忙しい朝の動線がスムーズになります。ファミリークローゼットがあれば、子ども部屋や寝室のクローゼットがいらなくなるため、それぞれの部屋をより広く、自由に使えるようになるのもうれしいポイントです。

キッチンの整理整頓に効果的な「パントリー」

パントリーは、キッチン周りの収納物を一手に引き受ける頼もしい収納スペースです。常温保存できる食品や飲料のストックはもちろん、出番の少ない調理家電や日用品、防災用品までたっぷり収納できます。多くの物で散らかりがちなキッチンも、パントリーがあればすっきりと見せられるでしょう。

パントリーには、人が入れるウォークインタイプ、デッドスペースを活用した壁面タイプなど、さまざまな種類があります。必要なストック量やキッチンの広さに合わせて、適したタイプを選びましょう。

空間をすっきりと見せる「ゴミ箱スペース」

臭いや生活感の原因となるゴミ箱。どこに収納すべきか、悩む方も多いのではないでしょうか。注文住宅なら、そんなゴミ箱の専用置き場が設けられます。

カップボードの下やシンク下など、目立ちにくい場所に専用スペースをつくれば、生活感を上手に隠して、キッチン全体を美しく保てます。キャスター付きの台に載せ、ゴミ箱の出し入れを楽にするなど、使いやすさにもこだわりたいところ。扉付きにすれば、生ゴミの臭いが漏れにくくなり、心地よく調理できるキッチンになります。

デッドスペースを使った「階段下の収納スペース」

使いづらい階段下のスペースも、注文住宅ならアイデア次第で便利な収納になります。デッドスペースをなくしつつ、生活スペースを圧迫せずに収納量を確保できるので、まさに一石二鳥のアイデア。通常なら使わずに放置してしまうような場所を、ライフスタイルに合わせた収納として有効活用できるのは、自由設計ならではの魅力といえるでしょう。

そんな階段下収納は、掃除機や掃除用具のストックをしまうのに便利。季節家電や季節用品、スーツケースなど、使用頻度が低くかさばりやすい物を収納するのにもおすすめです。

【場所別】注文住宅の収納計画で失敗しないためのポイント

同じ家の中でも、場所によって使いやすい収納の姿は違います。ここでは、玄関から水まわり、子ども部屋まで、場所ごとの収納計画で押さえておくべきポイントを紹介しましょう。

玄関の収納計画におけるポイント

「家の顔」である玄関は、整理整頓された状態を保ち、いつでも気持ちよく家族やお客様を迎えたいところです。

家族の靴や傘、アウトドア用品をきれいに整理しておくには、シューズクロークを設けるのがおすすめ。ゲストの多い家であれば、先述のとおり、ウォークインタイプのシューズクロークを設置するとよいでしょう。家族が普段使うシューズクローク側と来客動線の2WAYにすれば、毎回時間をかけて整理整頓しなくても、いつもきれいな玄関でゲストを迎えることができます。

リビングダイニングの収納計画におけるポイント

家族の生活の中心にあるリビングダイニングは、自然と物が多くなり、散らかりやすい場所です。物が増えてもすっきりとした状態を保つには、郵便物や文房具、子どものおもちゃなどの細々とした物を「さっと隠せる」収納があると便利。子どものおもちゃや学用品の定位置を決めておけば、片付けの習慣化にも役立ちますよ。

あわせて、壁一面を使った壁面収納や造作棚も上手に活用しましょう。お気に入りの雑貨などを飾る「見せる収納」と、生活感の出やすい日用品をしまう「隠す収納」をバランスよく組み合わせるのが、空間をおしゃれに演出するポイントです。

キッチンの収納計画におけるポイント

キッチンは毎日調理を行う場所なので、作業のしやすさを意識して収納の配置やサイズを計画する必要があります。持っている食器や調理器具の大きさと量を把握し、「コンロ周りには調味料、シンク下にはザルやボウル」といったように、各アイテムを使う場所の近くにしまえるよう計画しましょう。

また、電子レンジや炊飯器などの調理家電、ゴミ箱を置くスペースも忘れずに決めておきたいところ。これらがぴったり収まるスペースと、使いやすい位置にあるコンセントを用意しておくだけで、キッチンの使い勝手が格段に良くなります。

洗面脱衣所の収納計画におけるポイント

洗面脱衣所は、スペースが限られているにもかかわらず、タオル、洗剤、化粧品、家族の下着やパジャマなど、たくさんの物を収納しなければなりません。限られた空間を有効活用するため、洗面台の下や壁面収納のほか、洗濯機の上部を活用した収納なども検討するとよいでしょう。

洗面脱衣所は湿気のこもりやすい場所なので、しまった物が湿気の影響を受けないようにすることも大切。例えば、空気のこもりにくいスチールラックを利用する、サイズに余裕を持たせてぎゅうぎゅうにならないようにするなど、収納の通気性を高めるのがおすすめです。

寝室と子ども部屋の収納計画におけるポイント

寝室の収納で人気なのが、季節の衣類や使用頻度の低いアイテムをしまっておける大容量のウォークインクローゼットです。ただし、設置には広いスペースが必要なため、無理に設置しようとすると、寝室に圧迫感が生じるかもしれません。寝室の広さや形状とのバランスを考えて、本当に必要かどうか見極めましょう。

子ども部屋の収納は、先述のとおり、子どもの成長に合わせて柔軟に変えられるようにしておくのがポイント。可動棚や段数を変えられるオープンラックなどを活用し、収納の使い方に幅を持たせておくのをおすすめします。

こだわり収納で快適な暮らしを実現した注文住宅の施工実例4選

ここでは、私たちが手がけた注文住宅の中から、収納にこだわった施工実例を4つ紹介します。自分の家づくりの参考になるアイデアを探しながらご覧ください。

【実例1】シューズクロークと回遊動線が機能的な住まい

こちらの住まいは、玄関脇にシューズクロークと、アウターをしまえる「ただいまクローゼット」を設けているのが特徴です。玄関と収納のすぐ隣には独立洗面台があり、帰宅時にアウターやバッグをしまった後、手洗い・うがいをしてから部屋に入る「ただいま動線」がしっかり確保されています。

また、キッチン周りが回遊動線になっていて、家事のマルチタスクをこなしやすいのもポイント。動線上にパントリーがあり、キッチンで使いたい物をすぐ取り出せるようになっているのもうれしいですね。

暮らしやすい動線と充実収納で毎日が快適に!回遊動線とただいまクローゼットのある家

【実例2】ファミリークローゼットがプライバシーを守る住まい

次に紹介するのは、三世代が同居する平屋の事例です。家族全員がワンフロアで暮らす平屋は、家族同士の距離感が課題になりがちです。そこで、こちらの住まいでは、主寝室と子ども部屋の間にウォークインクローゼットを設置。収納をプライベート空間同士の緩衝地帯として機能させ、この課題を解決しています。

収納のもう一つのこだわりポイントは、ランドリールームとファミリークローゼットをすぐそばに配置したこと。洗濯時の移動が少なくなり、家事の時短をかなえました。

家族との心地よい距離感を生む中庭のある外壁タイルの平屋

【実例3】大容量パントリーでキッチンがすっきりするモデルハウス

こちらは、淡路島にあるクレバリーホームのモデルハウスです。2階にあるキッチンの奥には、大容量のウォークスルーパントリーを配置しました。キッチンからもリビングダイニング側からも出入りできるので、買ってきた物をしまうときも、ストックした食材を取り出すときも動線がスムーズです。

玄関には、大きなシューズクロークと独立洗面台を設置。衛生的かつ機能的な「ただいま動線」になっています。

2階リビングの開放感と家族の成長に寄り添う間取りが魅力のえなみモデルハウス

【実例4】階段下の使い方にこだわった住まい

こちらの住まいは、キッチン収納にこだわりが詰まっています。キッチンの背面は階段になっており、階段下がデッドスペースになりやすいことから、使い方を慎重に検討しました。その結果、ゴミ箱がぴったりと収まる専用スペースと、扉付きの小さなパントリーとして活用することに。おしゃれで機能的なキッチン収納に仕上がりました。

キッチンは回遊動線になっており、玄関から冷蔵庫まで直線的にアクセスできます。これなら買い物からの帰宅時も、重い食料品をすぐしまうことができて便利ですね。

外壁タイルで実現!譲れないこだわりをカタチにしたホテルライクな住まい

徳島で、快適で使いやすい収納の注文住宅を実現したいならクレバリーホーム徳島店へ!

注文住宅の収納は、多ければ多いほどいいわけではありません。自分たちのライフスタイルに合わない収納は使いにくく、十分な広さがあったとしても、やがて無駄なスペースになってしまう可能性があります。収納計画で後悔しないためには、経験豊富な家づくりのプロの視点を取り入れながら、配置や広さを慎重に検討すべきです。

クレバリーホーム徳島店は、徳島エリアで数多くの注文住宅を手がけてきた実績があります。新居の収納にこだわりたいなら、クレバリーホーム徳島店までお気軽にご相談ください。

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