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2025/5/29
注文住宅におすすめの外壁材ランキング|外壁材の種類ごとの特徴を徹底解説。おしゃれな事例も紹介!
注文住宅の外壁には、タイルやサイディング、モルタルなどさまざまな外壁材が使用されています。外壁材は種類ごとに異なる特徴を持っているため、外壁に求める機能性やデザイン性に合った外壁材を選ぶのがおすすめです。
この記事では、注文住宅におすすめの外壁材を独自のランキング形式で解説。
主な外壁材のメリット・デメリット、外壁材ごとの初期費用やメンテナンスコストの比較、おしゃれな外観を実現した事例なども紹介します。
注文住宅の外壁材|独自のおすすめランキングTOP3
数多くの種類がある外壁材。注文住宅を建てるにあたって何を採用すべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、クレバリーホーム徳島店が選んだ、独自のおすすめ外壁材ランキングTOP3を紹介します。
【注文住宅のおすすめ外壁材|第1位】外壁タイル
注文住宅におすすめの外壁材・第1位は「外壁タイル」です。
外壁タイルそのものは「メンテナンスフリー」といわれるほど耐久性が高く、汚れの付きにくい素材。空気中の水分が表面に膜のように広がる「親水機能」を持っており、表面に付着した汚れが雨によって自然に洗い流されるという特徴があります。タイル自体には耐用年数がほぼなく、汚れも付きにくいため、非常に高いメンテナンス性を誇ります。
また、ほかの素材にはない重厚な質感と高いデザイン性を兼ね備えており、こだわりの外観を実現できる点もおすすめのポイントです。
【注文住宅のおすすめ外壁材|第2位】窯業系サイディング
注文住宅におすすめの外壁材・第2位は「窯業系サイディング」です。
2023年3月版の日本サッシ協会「住宅用建材使用状況調査」によると、戸建て住宅の外壁仕上げの約8割を窯業系サイディングが占めています。多くの住宅の外壁に採用されている理由は、何といってもコストパフォーマンスの良さ。人気の外壁材だけあって、豊富なデザインから選べるのも大きな魅力です。
デザイン性、機能性、経済性のバランスに優れた外壁材といえるでしょう。
出典:日本サッシ協会「2023年3月版『住宅建材使用状況調査』の概要」
https://www.jsma.or.jp/Portals/0/images/statistics/pdf/chousagaiyou2303.pdf
【注文住宅のおすすめ外壁材|第3位】金属系サイディング
注文住宅におすすめの外壁材・第3位は「金属系サイディング」です。
窯業系サイディングに次ぐシェアを占める金属系サイディングは、軽量で耐震性に優れるのが魅力です。金属ゆえに防水性が高く、凍害に強いために寒冷地の戸建て住宅にも適しています。
また、サイディングボードのなかでは比較的メンテナンス周期が長く、メンテナンスコストを抑えられることも人気の理由です。
主な外壁材7種のメリット・デメリットまとめ
ランキング上位の3種を含めた主な外壁材7種について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。種類ごとに異なるメリット・デメリットがあるため、比較検討したうえで希望にマッチする外壁材を選ぶようにしましょう。
ちなみに、外壁材によって初期費用が異なります。注文住宅にかかる費用の全体感が気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
注文住宅の諸費用はいくら?相場をシミュレーションでチェック!費用の内訳や節約の方法もご紹介
(1)外壁タイルのメリット・デメリット
まずは、おすすめランキング第1位として紹介した外壁タイルのメリット・デメリットを紹介します。
【外壁タイルのメリット】
・耐久性が非常に高い
・メンテナンス性が高く、長期的な経済性に優れる
・親水機能が働くために汚れが付着しにくい
・デザイン性が高く、高級感を演出できる
【外壁タイルのデメリット】
・初期費用が高くなりやすい
・施工難易度が高く、施工会社や職人の高い技術が求められる
外壁タイルは耐久性や耐汚性に優れている素材です。初期費用は高めでも、メンテナンス費用があまりかからないため、長期的に見たトータルコストは抑えられます。一方で、1枚ずつ貼り付けて施工する必要があり、施工会社や職人のスキルによって仕上がりの質が大きく左右される点は要注意です。
(2)窯業系サイディングのメリット・デメリット
窯業系サイディングは、セメントや木材繊維などを板状に加工し、高温で処理して製造する外壁材です。そんな窯業系サイディングのメリット・デメリットを見ていきましょう。
【窯業系サイディングのメリット】
・初期費用がリーズナブル
・デザインが豊富で幅広い好みに対応できる
・施工が簡単で、仕上がりが職人の質に左右されにくい
・耐火性が高い
【窯業系サイディングのデメリット】
・素材そのものに防水性がないため定期的な外壁塗装が欠かせない
・メンテナンスコストが高い
・蓄熱性があるため夏場は暑くなりやすい
窯業系サイディングは、初期費用の安さ、デザインバリエーションの豊富さ、施工の簡単さから、日本の多くの住宅で採用されています。一方で、定期的な塗装が必要になることから、メンテナンスコストが高くなりやすいことは認識しておきましょう。
(3)金属系サイディングのメリット・デメリット
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金などの金属板を加工した板状の外壁材が金属系サイディングです。金属系サイディングには、次のようなメリット・デメリットがあります。
【金属系サイディングのメリット】
・非常に軽量
・耐震性が高い
・防水性が高く凍害にも強い
・防音性が高い
【金属系サイディングのデメリット】
・表面が錆びやすい
・傷が付きやすい
・デザインの自由度に劣る
金属系サイディングの重量は窯業系サイディングの1/4程度と非常に軽く、高い耐震性を有しています。原料が金属なので防水性や防音性の高さも特長です。
一方、塗装が剥がれると錆びやすいうえ、飛来物などで表面に傷が付きやすいという弱点があります。また、タイルや窯業系サイディングほどデザインの自由度が高くない点もデメリットです。
(4)木質系サイディングのメリット・デメリット
無垢材を原料として塗装を施した外壁材が「木質系サイディング」です。木質系サイディングのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【木質系サイディングのメリット】
・断熱性が高く、冬は暖かく夏は涼しくなりやすい
・温もりのある質感を楽しめる
【木質系サイディングのデメリット】
・水に弱く劣化しやすい
・初期費用、メンテナンスコストともに高くなりやすい
・施工難易度が高く、施工会社や職人の高い技術が求められる
木質系サイディングは天然素材にしか出せない風合いが大きな魅力です。しかし、ほかの外壁材に比べると耐久性や耐候性は劣ります。水に触れると腐食や劣化を引き起こすため、塗装が剥がれる前にメンテナンスすることが重要です。
(5)樹脂系サイディングのメリット・デメリット
塩化ビニル樹脂というプラスチックの一種を原料とする外壁材が「樹脂系サイディング」です。北米で多く採用されていますが、日本ではあまり普及していません。主なメリット・デメリットは次のとおりです。
【樹脂系サイディングのメリット】
・耐久性が非常に高い
・メンテナンス性に優れる
・非常に軽量で耐震性が高い
・凍害や塩害に強い
【樹脂系サイディングのデメリット】
・施工難易度が高く、施工できる会社が極めて少ない
・工事の難しさから初期費用が高くなりやすい
・デザインの自由度が低い
耐久性やメンテナンス性を求める場合や、寒冷地や海沿いの地域に家を建てる場合には、樹脂系サイディングが有力な選択肢となります。ただし、デザイン性は乏しいため、外観にこだわりたい方にはおすすめできません。
(6)モルタル外壁のメリット・デメリット
セメント・砂・水などを混ぜたモルタルを、職人による手作業で塗り付けるのが「モルタル外壁」です。かつては住宅の外壁における主流でしたが、現在は少なくなっています。モルタル外壁には以下のメリット・デメリットがあります。
【モルタル外壁のメリット】
・耐火性が高い
・つなぎ目がなくすっきりとした仕上がりになる
・手作業ゆえにデザインの自由度が高い
【モルタル外壁のデメリット】
・ひび割れや剥がれが生じやすい
・汚れが付きやすい
・職人の技術によって仕上がりの質が左右される
モルタルは職人が手作業で施工するため独自性や温もりを演出できるのが魅力です。しかし、耐久性や耐汚性が低いので頻繁にメンテナンスが必要になります。職人の腕によって仕上がりの質が大きく変わる点も要注意です。
(7)ALC外壁のメリット・デメリット
ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、その名のとおり、内部にたくさんの気泡がある超軽量のコンクリート素材です。ALCを板状に加工して外壁材として使用した「ALC外壁」には、次のようなメリット・デメリットがあります。
【ALC外壁のメリット】
・非常に軽量で耐震性が高い
・断熱性や耐火性に優れる
・耐久性が高い
【ALC外壁のデメリット】
・耐水性がなく吸水性が高い
・水が染み込むと劣化が進むリスクがある
・初期費用が高くなりやすい
ALCは耐水性がないうえ、気泡があるために水が染み込みやすいという弱点があります。水による劣化を防ぐには、防水性の高い塗装、定期的なシーリングの打ち直しが必要です。
外壁材の種類別|初期費用とメンテナンスコストの比較
上で紹介した7つの外壁材の初期費用、メンテナンスコスト、50年単位のトータルコストの目安を紹介します。ここで紹介するのは、延床面積100平方メートル(外壁面積120平方メートル)の注文住宅での想定です。最も多く採用されている窯業系サイディングは、初期費用が安い一方でメンテナンスの頻度が高く、50年間のトータルコストで見ると高額になりがちです。これに対し、初期費用が比較的高い外壁タイルや樹脂系サイディングは、メンテナンスが少なくて済むため、トータルコストで見ると有利なことがわかります。
外壁材にかかるコストを比較する際は初期費用だけでなく、メンテナンスを含めたトータルでの経済性を検討する必要があるのです。
おしゃれな外観を実現する外壁選びのポイント
ここまで外壁材の種類ごとの特徴を見てきましたが、実際に選ぶ際にはどのような点を意識すればよいのでしょうか。次に、おしゃれな外観を実現するために意識すべき、外壁の選び方を紹介します。
おしゃれな外観の決め方や、家づくりのポイントについては、こちらの記事も参考にしてください。
注文住宅をおしゃれに見せる外観の決め方6ステップとは?|外観デザインで失敗しない3つのコツも詳しく解説
外観がダサい新築注文住宅の特徴には共通点が!おしゃれな家づくりの5つのポイントとは?
コンセプトに沿って統一感を持たせる
見た目のおしゃれな住宅に共通しているのは、全体的な統一感です。屋根、外壁、窓などのデザインが統一されていないと、ちぐはぐでまとまりのない外観になってしまいます。
外観に統一感を持たせるには、まずシンプルモダンや和モダン、プロヴァンス、アメリカンなど、住宅全体のコンセプトを決めるのがおすすめです。好みのテイストに合う施工事例を参考に、最適な質感とカラーの外壁材を選ぶとよいでしょう。
使う色の種類を2〜3色に抑える
おしゃれな見た目に仕上げるには、外壁に使う色を2〜3色に抑えるのが基本です。3色を使用する場合、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの割合を「70:25:5」にするのが黄金比とされます。外壁だけでなく、窓サッシやドアなどの色も含めて、この割合になるよう調整するとよいでしょう。
もちろん、ワンカラーやツートンカラーの外観もおしゃれです。設定した外観テーマにしたがって、色数や組み合わせを決めていきましょう。
汚れにくさや傷つきにくさにも配慮する
新築時にこだわりの外観を実現しても、経年によってすぐに汚れてしまうようでは、美しい外観を長持ちさせることはできません。将来にわたっておしゃれな外観を維持するためには、汚れや色あせが生じにくく、傷にも強い外壁材選びが大切です。
例えば、タイルは耐久性に優れるだけでなく、雨によって表面の汚れが流れ落ちる「親水機能」を備えています。そのため、紫外線や雨風を受けても汚れや変色が生じにくく、おしゃれな外観を長年にわたって守ることができます。
おしゃれな外壁タイルの新築注文住宅事例4選
最後に、外壁タイルを採用した、おしゃれな新築注文住宅の施工事例を4つ紹介します。事例1:グレーの大判タイルが重厚感を演出するスタイリッシュな平屋
こちらの平屋は、チャコールグレーのボーダータイルを外壁のベースとしつつ、アプローチ側の一部に、大判の石目調タイルを採用しているのがポイントです。石目調タイルの独特の質感が、外観に重厚感をプラスしています。
軒の深い寄棟屋根、ガレージのシャッター、窓サッシ、雨どいなどはすべてブラックで統一。モノトーンの色使いが、シックでスタイリッシュな大人の住まいを演出します。
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事例2:白とグレーの組み合わせに木目のアクセントが効いた平屋
次に紹介するのは、白のボーダータイルとライトグレーの石目調タイルを組み合わせた平屋の事例です。明るく軽やかな印象の白と、上質で引き締まった印象のライトグレーを合わせることで、爽やかでありながらも高級感のある外観に仕上げました。
さらに、玄関アプローチ正面の外壁には、アクセントとして木目調タイルを採用。同じく木目の玄関ドアとともに、外観をより一層洗練されたものへと高めています。
事例3:伝統的な淡路瓦とボーダータイルが美しい和モダンテイストの家
3つ目に紹介するのは、淡路島の住宅で伝統的に用いられてきた淡路瓦の屋根と、タイルの外壁を組み合わせた住宅の事例です。淡路瓦ならではの重厚さと歴史の重みを感じる屋根に、白とチャコールグレーのツートンカラーを合わせることで、伝統とモダンをハイブリッドした、唯一無二の和モダンな外観を実現しました。
目隠し壁や玄関アプローチの壁も、外壁と同じタイルを採用しており、外構も一体となって世界観を演出しています。
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事例4:モノトーンに木目調のタイルが映える住宅
最後に紹介するのは、チャコールグレーのボーダータイルがシックで落ち着いた雰囲気を演出する、2階建て住宅の事例です。
ボーダータイルを、上下で少しずらしながら貼ることで、独特の陰影を表現しました。窓サッシや雨どいなどはブラックで統一しており、外壁ともよくマッチしています。見た目のアクセントとして、一部の外壁に木目調タイルを採用。質感の違いが外観にメリハリを生むとともに、高級感を与えています。
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徳島で外壁タイルの注文住宅を建てるならクレバリーホーム徳島店へご相談を!
せっかく注文住宅を建てるなら、この先40年・50年と長期的な目線を持って外壁材を選びたいところです。
窯業系サイディングをはじめとしたサイディングやモルタル外壁にもメリットはありますが、メンテナンス性の高さや美観の維持などを考えると「外壁タイル」をおすすめします。
クレバリーホーム独自の「クレタイル」は目地のない施工方法により、一般的な外壁タイル以上にメンテナンスの手間がかからず、長期的に見てとても経済的です。また、デザイン性にも優れており、自然素材ならではの上品な質感で、こだわりのおしゃれな外観を叶えられます。
耐久性とデザイン性を兼ね備えた外壁タイルの注文住宅は、豊富な経験と施工実績を誇るクレバリーホーム徳島店へぜひお任せください。
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